映画レビュー「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」


「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」のネタバレ含む感想。













 有名な方の原作だったのでもうちょっとしっかりした話かと思ったけど、ラノベというかゲーム風の筋立てで拍子抜け。っていうか「Life Is Strange」のがまだ話しっかりしてるわ。灯台のモチーフも被るけどどっちが早いんだ、これ?フジテレビのドラマが1993年なので、こっちが先行なのか。


 フレネルレンズ風のビー玉、茂下神社、打ち上げ花火といった思わせぶりな設定は出てくるが、基本的に出てくるだけ。時が巻き戻る仕組み等には全く触れないので幻想文学よりなのか?ただ、時を巻き戻すたびに世界が狂っていくという内容なので主人公が妄想の世界に落ち込んでいくだけというようにも見えるし、ラストシーンもそれを匂わせている。


 いかにもなシャフト風の造形のヒロインは魅力的だが、基本的に何も考えていない。行き当たりばったりに人生の選択を行い、それに巻き込まれる主人公といった内容。彼女が主人公でも良いはずだが、あれこれ考えるのは男の子の方。体を張って彼女に一晩の思い出を与えるといった役割。ただヒロインも本当に家出が成功すると思っているわけでは無いので、主人公も救いがない。ただ同じ場所でのたうち回るのみ。


 電車の中で歌うシーンなんかも印象的なのだが、リアルに想像するとうるさ過ぎて聞こえないだろ。けど松田聖子はいいね。親が家出に気付くのも早すぎると思うし、全体的に箱庭感がひどい。ただヒロインが親に腕を引きずられて泣き叫ぶシーンだけは何度見ても切実に描けていて、これだけが物語のエンジンになっている。「解決策は無いが何とかしたい」という切迫感だけで90分観られるし、二人のあてどない彷徨を観客も楽しめば良いと思う。


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映画レビュー「君の名は。」



 透明感あふれる画面だけで値段分の値打ちがある。非常におすすめ。話の構成も凝っていてかなりの力作。都会と田舎、男と女、未来と過去が入れ替わる難しい脚本をきちっとまとめて、邦画にありがちな弛みがない。音楽も声優の演技も素晴らしい。特に入れ替わりの演技は感心した。組み紐や口噛み酒、失われた神社の縁起なんかの小道具も気が利いている。授業の「黄昏時」は伏線見え見えの解説だが、回収するシーンは素晴らしい。


 以下ネタバレ含むツッコミ。












 やはり記憶を共有できない赤の他人が入れ替わってそのまま生活する、というのはどう考えても無理がある。二人とも携帯電話を持っているのに一向に掛けようとしないのも不自然で気になった。自分の顔に悪口書くよりは遥かに優先度高いのに。


 夢から覚めると記憶があやふやになる、というのが仕掛けが肝なのだが風景なんかは細部にわたるまで覚えているのに、学校や駅の名前を憶えてないのも説得力に欠ける。風景画で場所をうろうろ探すというのも微妙。キーワードの一つでもメモってれば、一発でヒットしそうなものだ。GoogleMapやキーワード一つで検索可能じゃ盛り上がりに欠けるとは思うけど、ドラマ的に絶対に必要とも思えない。特に村の名前は有名になっているので、入れ替わった主人公がピンとこないのはSFとして見ると大きな穴だと思う。


 二人が出会うのは外輪山の頂上部なのだが、これは隠り世の境界の外なんだけど何か意味があったのかね。時間と地理的な境界っていうのがお約束じゃないの?


 ラスト列車のすれ違いの出会いは「機動戦艦ナデシコ」の劇場版のオマージュだよね。タイトルも「君の名は」のオマージュで、距離的・時間的に離れた二人がすれ違い続けるわけだ。


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映画レビュー「心が叫びたがってるんだ。」



 「あの花」の映画版はいまいちピンとこなかったが、最近買った「あの夏で待ってる 特別編」が良かったので監督つながりで観に行く。


 劇場の予告では触れられていなかったのだが、ミュージカルものだったのね。もっとファンタジー色の強そうな内容かと思ったが、意外に地に足着いた内容。なのだが、リアル側に寄せていった挙句、ヒロインの行動があれでは全く感情移入できない。前半は悪くなかったが、後半は「勝手にしろや」としか思えない悲惨な内容。


 ミュージカルものは大好きななのだが、ミュージカルらしいカタルシスはほとんど無し。特に締めの一曲は何を言っているか全く分からないので、作中劇としても破綻していると思う。何故そうしたいのか、という製作者側の意図を主人公にちゃんと語らせて、その上で失敗しているので救いがない。


 ただ脇の微妙な人間関係は良く描けていたと思う。サブヒロインのエピソードや、ヒロインの母親、野球部の微妙な空気なんかはかなり良かった。ヒロインの母親はお弁当作りの細かい動作から、現状の生活に疲れた感じの対比がたまらない。野球部はこじれた人間関係が後を引かないのがやや嘘くさい。田舎の野球部ならそんなものなのか? いや違うだろーなー。


 サブヒロインが主人公のメアドを知らない、というのは何かの伏線だと思ったのだが特に何もないまま終わった。何か見落とした? あと導入は意味ありげな卵押しの演出だったのに、その辺も「単にヒロインの心の問題」という所に落ち着いてなんだか肩透かし。


 絵は文句なく素晴らしい。秩父の透明感あふれる空気感とヒロイン達の繊細な表情の描写で京アニを超える絵作りをしてきたな、という渾身の一作だったと思う。けどウユニ塩湖演出はちょっと笑った。割りと微妙なタイミングだったので、事故なのだとは思うが一気に陳腐化してしまったようです。あとクラスメート全員に顔と名前があるっぽいのは驚きました。


 総括。絵だけで値段分の価値はある。ただメンヘラヒロインの胸糞ストーリーなので、そこだけ注意。このスタッフで次回作があればまた観に行くと思うけど、もうちょっとエンタメ寄りにならないかなあ。


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Four Leaf Studios「かたわ少女」レビュー
Four Leaf Studios「かたわ少女」


 全シーン100%にしてクリア。大作すぎない、ほどほどのボリュームで一昔前のサウンドノベルを彷彿とさせる。非常におすすめ。特に導入部は文句無く素晴らしい。この独特の厭世観はこの手のゲームのお約束だが、その中でも最も成功したものの一つだと思う。心臓の鼓動のエフェクトが実に嫌な気分にさせてくれる。単純な演出なのに抜群の効果。以下ネタバレ有りの各シナリオの感想。私のクリア順。











■茨崎笑美
 コケティッシュキャラで王道シナリオ。笑美の母親との会話のシーンが素晴らしい。琳の脇役ぶりも良い。特にいきなり部屋に入ってくるシーンは笑った。岩魚子の手紙が効果的に挿入される。他のシナリオでもこの手紙は届くのだが、このシナリオで最も効果的に用いられている。頑固なヒロインぶりが愛らしい。シナリオの緩急が適切でちゃんと感動的に盛り上げる。微妙に前の男を匂わせる演出も面白かった。


■手塚琳
 ミーシャ的なポジションで、攻略キャラじゃないと思っていたので美術部に入った時には驚いた。会話が非常に凝っている。やや青臭いところもあるが、主人公と琳のキャラであまり気にならない。微妙な距離感。近づいたかと思うと遠のく感じがうまい。外見描写がひどいがちゃんとかわいい。内面も一番滅茶苦茶だがそれなりにかわいい。そこから創作にのめり込みすぎる姿が恐ろしい。夜の散策シーン、階段のシーンも印象的だがややわざとらしいか。夜のアトリエのシーンはかなりショッキング。変化球すぎて評価しにくいが、正直物語性としては一番な気がする。微妙な選択肢で「BAD」「本当の芸術家END」「一緒にいるEND」があるのも良い。


■羽加道静音
 ミーシャは健常者に見えてこの学園にふさわしくないように見える。その理由は中盤で明らかにされるが割りと肩透かしだった。その後かなりの変化球があるが微妙にフィットしていない印象。ただこの二人の屈折した関係がシナリオの肝で、主人公とヒロインというよりはミーシャとヒロインとの物語のようだ。ボリューム的にはやや大目。卒業まで描写されたので驚いた。ただ「きちんとお別れをするためにみんな努力する」というのはこの手のゲームとしては目新しい。大成功しているとは思わないが、リアリティはあった。(主人公は教師を目指すようなのでリリーとの再会を妄想するのも楽しい) ただ静音の父親の描写は何だったんだって感じ。生徒会と選挙みたいな問題を提示するため?


■砂藤リリー
 生徒会長との対立が効いている。上品さと適切なとげとげしさ、母性とプライド。静音とのシーンでは性能差から後手にまわるのがキュート。基本スペックの高さとお金持ちキャラで割りと世界観が違う。謎のコスプレイベントとか。エロス度高めなのも良い。他のシナリオでもちょくちょく出てくる姉の描写も良い。しかし弁護士が飲酒運転描写はちょっと気になった。このシナリオだと脇にまわる華子も良い。筋としては予期される別れを受け入れるか否か、みたいな話でありがちだが生徒会室のイベントなんかは心に残った。きちんとフラグを立てていないとそのまま永遠にお別れ。満たしていれば主人公の空回りっぷりを楽しめる。このゲームは変化球大目だが、このくらいストレートなのが好みかも。


■池沢華子
 傷ついた小動物的な愛らしさで庇護欲をかきたてる。そこを計算したシナリオなんだろうけどラストはちょっと空回り気味か。徐々に懐いてくる→拒絶されるという王道展開。ヒロインの成長物語ではなく主人公の成長物語にするっていう着眼点は良かった。似たもの同士の二人が寄り添いながら歩きはじめるというハートウォーミングなラスト。二人を見守るリリーも良い。割りと貞操観念しっかりした主人公がなし崩しに事に及んでしまうのも妙にリアル。サービスシーンはそこだけというのも薄幸っぽい。ちゃんと男性側の避妊描写があるのもこの子だけなのも……。静音のシナリオだが、華子とチェスを打つシーンは妙に印象的だった。その後の静音の彼女に対する辛口の評価も面白い。静音はこのシーン以外でも結構華子を気にかけている。また片腕ちゃんもこのシナリオのみ登場。片腕ちゃんはかなり良いキャラデザなので、もっとあちこちで登場して欲しかった。


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映画レビュー「ラブライブ! The School Idol Movie」TV未視聴のままの感想
映画「ラブライブ! The School Idol Movie」



 TVシリーズは1話も見ていないのに、予告編が気になったのと評判も良さそうなので月曜深夜のレイトショーに特攻。特典が切れていたためか、思いのほか空いていて快適でした。正直キャラの名前もほとんど分からない状態なので、細かい内容にはついていけなくても仕方ないなという覚悟だったのですが、終わってみると非常に良作で感心しました。ここまでラブライブを食わず嫌いで来ましたが、完全初見でも充分楽しめるレベルの素晴らしい映画だったと思います。以下ネタバレ含む感想。









 テーマは明白でアイドルの解散とコンテンツの終わり。この両者を上手く重ね合わせて考えさせられる内容になっていたと思います。そもそも昨今のアニメは人気がある限りだらだらと延命を図って、ファンの熱が冷めるとそのままフェイドアウトしていくという手法があまりにも蔓延しすぎている。海外ドラマでおなじみのやりかたで、商売としては正攻法なのだろう。だからこそ、あえてドル箱であろうμ'sを解散させたサンライズの英断に感動しました。


 アイマスは誰も引退しないまま、キャラだけ無限増殖していくある種天国・ある意味地獄のような様相にあると感じています。それを反面教師としてこの映画があると考えた時、製作者サイドには誠実さと計算高さが浮かび上がってくる。アイドルものならば「人気絶頂での解散」というのはショートケーキの苺であり、約束された勝利の剣であり、究極のお約束と言える。これを提供しない製作者はつまるところ、不実な愚か者なのだろう。


 だがこれをきちんとこなしたアニメをさかのぼると「アイドル防衛隊ハミングバード」まで無いんじゃないかな。スタッフロールに三石琴乃さんの名前があったが、そういう意味でも感慨深い。ちなみにアニメにおけるコンサートシーンの描写では、いまだにハミバが白眉だと信じている。結局重要なのは振り付けと客・カメラ・メンバーを意識したカット割りに尽きる。ラブライブは遠景CG・近景手書きというフォーマットに安易に頼り過ぎている気がします。まだCGにはもう一つ二つブレイクスルーが必要じゃないかな。


 映画らしい構成・演出も良かった。回想シーンからの導入。名前も分からないストリートミュージシャン。ずっと手元にあるマイク。会場に向けて走り出すシーン。ミュージカル風の演出も楽しい。あと予告編をかなり我慢して作っていたのもの偉い。角川映画なら全部のコンサートシーンをチラ見せしてきたはず。何より後輩の回想としてラストコンサートを流すのは、製作者サイドの覚悟を見た。


 以下は野暮なツッコミ
・短髪茶色のキャラが被ってよくわからない。人数多いなら髪色はフリーダムであるべき
・学年が重要なのに説明はほぼ無い。これは初見の私が悪いが
・最後の映画で外国に行くというのがあまりにも「映画けいおん!」と被っている
・完全に仕事なのに引率も無しにニューヨークに行かせるか?
・ニューヨークが秋葉原っぽいとか言い出すのはひいた
・取ってつけたように人気急上昇しすぎ
・でも寄ってくるのは同年代の女の子のみ。男のファンはゼロ
・秋葉原の歩行者天国であれだけのイベントしようと思ったら手続き確実にいるだろ
・参加者もあんなにいらない。手作り感なさすぎ
・主催者が一番最後に到着するのも態度悪い


 ラストの曲はほんとに良いですね。曲も良いしベタな演出だとは思うが詞もグッときました。長年追いかけてきたファンを本気で泣かせにかかってきた! と座り直しました。狙い通り映画館が明るくなったらガチ泣きしているお兄ちゃんも居て微笑ましかったです。もう一度くらい映画館に観に行こうかな。


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映画レビュー「百日紅」
映画「百日紅」


 一応、お栄の妹であるお猶の死と絵師として自分の絵を描くまで、というのがメインエピソードか。まとまりのないサブエピソード自体は魅力的なので、逆に全体としてはしっちゃかめっちゃか、という印象。作品全体に流れる一本の流れみたいなものがあればもっと印象的な一本になったと思われるのにもったいないな、という感じでした。作品内の時間もさるすべりの花が咲く時期の話かと思ったら全くそうではないので、客の大半が読めないであろう「百日紅」というタイトルにしたのか意味不明。


 男勝りで絵に一途な太眉のヒロインの造形は悪くないのだが、いかんせん声優が下手糞すぎたのも残念。脇の声はほとんど気にならなかったので余計に目立った。逆にお猶の演技は、本当の子供の声で「地獄に落ちる」とか言うのが非常に効いていた。


 時代考証はかなり力が入っていて、好きな人にはたまらないだろう。雀の放生会の描写とかアニメで見られるのは今後ないだろう。ただそれもエピソードとして生きてこないので知識のひけらかしの域を一歩も出ていない。演出が仕事していないので、あれを「娘を亡くした故の母親の行動」と読み取れた客もほぼ皆無だろう。「浮世エンターテイメント」のキャッチコピー通り「すべってるなー」という一本でした。


 追記。エンドロールに登場する絵はお栄のものなんですね。葛飾応為「吉原夜景図」 こりゃすごいわ。




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映画レビュー「機動戦士ガンダム THE ORIGIN 青い瞳のキャスバル」
機動戦士ガンダム THE ORIGIN I [Blu-ray]機動戦士ガンダム THE ORIGIN I [Blu-ray]
(2015/04/24)
田中真弓、潘めぐみ 他

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 もう上映終わってますが……そもそも映画に気づいたのが水曜日で、金曜日までの上映だと判明。期間限定で2週間のみだったそうです。あわてて金曜日の仕事帰りに某所で鑑賞。時間的にはレイトショーだったのですが、特別価格とのことで1300円のまま。結果から言えばお得だったと思います。


 作風は世界名作劇場+SFといったテイストで、個人的にはツボでした。細かい演出が明らかに昭和を意識したもので、アニメがおおらかだった時代へのノスタルジーにあふれていました。作画も力が入っており、モビルスーツのCG描写よりも面倒な群衆の描写が手書きの上かなりのボリュームだったことに驚きました。以下ネタバレ含む感想。
















 意外にも主役はランバ・ラル。次がザビ家の兄弟とハモンといったところか。ランバ・ラルはほとんど宮崎アニメに出てきそうな快男子振りで、コミカルな演出と相まって好感度が高かった。この人とドズルのせいで、陰惨な権力闘争ものなのに全体的に明るい雰囲気の作品に仕上がっていたと思います。


 大筋はジオン内部の政治劇で、ザビ家の台頭とダイクン家・ラル家の没落を中心に描かれている。戦闘らしい戦闘はラストまでおきない。そのためサービスとして冒頭にシャア大暴れのサービスシーンが盛り込まれている。これはなかなか気合の入ったものなのだが、やや本編からは浮いていたような。CGはユニコーンを経てかなりこなれているが、モビルスーツの重さみたいなものがやや欠けていた気がする。マクロスとしてなら全然有りなのだが。あとモビルスーツ一騎でバンバン戦艦落とせるバランスはちょっとどうなのよ……と思わないでもない。youtubeに公式で動画が上がっていますね。


 キシリアが騎馬隊で表れたのは面白かった。スペースコロニーで馬か。維持費が戦車並みにかかっていそう。それを言い出すとそもそも車が狭いコロニーで必要なのか? とか色々考えてしまう。逆シャアではシャアが電車に乗ってたっけ。


 声優陣はほぼ総とっかえだったが、ほとんど違和感なかった。(TV版と同じなのは大人シャアとギレンのみ?) ただ肝心のキャスバルだけは最後までしっくりこなかったのが残念。アルテイシアは完全にセイラさんとは別キャラとして見てたな。ララァ役の潘恵子さんの娘さんなのか。


 あとエンディング曲が素晴らしかった。これも昭和テイストのアレンジなのだが、繊細な歌声で物語の終わりを締めくくった。結構後ろの席で見ていたのだが、誰一人も立たなかったのにも驚いた。エンディングの後に次回予告があったせいか? 次は秋だそうです。待ち遠しい。


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THE BEST OF J-Core Masterz (MOB SQUAD TOKYO)
THE BEST OF J-Core Masterz ジャケット



昨年の冬コミで MOB SQUAD TOKYO の 「THE BEST OF J-Core Masterz」を入手したのだが、これが素晴らしくて2月中旬の今までずっと聞いている。概要は特設サイトの方を見て欲しいのだが、特筆すべきは Disc2 の DJ SHARPNELによるメガミックス版。74分39トラックの超密度と高BPMで延々聞いていられる。あまりにも気に入ったので、この前渋谷のGUHROOVYで追加で布教用の一枚を購入してしまったほどだ。


 延々聞いているのでアルバム全体の流れはほぼ完璧に覚えてしまったのだが、案外元ネタを知らない曲があったので調べてみた。キャッチーなナードコアを中心にバラエティ豊かな構成なのが分かる。なお間違い等あれば御指摘お願いいたします。


THE BEST OF J-Core Masterz 元ネタ


 ついでに統計っぽいものを。初出の項目は J-Core Masterz の何枚目からかを表しているのだが、どのアルバムからも最低2曲はピックアップしていて驚いた。律儀だ。アーティストは好みで大きく偏りがある。個人的には「あの夏で待ってる」のOP/ED が両方採用されていて嬉しい。畑中洋子ネタも。


THE BEST OF J-Core Masterz 統計


 ちなみに私はVol.2 と Vol.5 を買い逃しているので、どなたか譲ってくれるとうれしいです。ついでに書くと BASTARD POP TERRORISTS 5,6,9 も無い。そういえばこちらは活動を休止しているのだろうか。


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映画レビュー「楽園追放」
楽園追放 Expelled from Paradise [Blu-ray]楽園追放 Expelled from Paradise [Blu-ray]
(2014/12/10)
釘宮理恵、三木眞一郎 他

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 上映館が極端に少ないので、ちょっと遠出して平日深夜に鑑賞。客の入りは全席の三分一程で思いのほか盛況だった。やや上映時間が長いが非常に面白く観れた。ジャンル的にはSFアクションになるのかな。ハードSFというには弱いが、エンターテイメントとしてはよくまとめてあり、おすすめ一本でした。ヒロインの造形が非常に良かった。釘宮さんの声と相まってこれだけで2時間余裕で見れる。男性側の主人個は癖がありそうな導入から一転、嫌味のないキャラで計算されている感がありありすぎたのが気になった。もっとアクが強くて良かったと思う。


 かなり気に入ったので、もう一回観てみようかな。パンフ買い損ねたし。Blu-ray は3D版も出たりしないものか。と思ったら12/10 にはもうBlu-ray版発売なのか。ストライクウィッチーズもそうだが、昔のOVAビジネスが劇場版という冠で蘇っているのか。これとか「サカサマのパテマ」くらいのちょっと捻った作品がばんばん出てくれると個人的には嬉しいな。


以下ネタバレ含むツッコミ。











 SFとしてみると「ヒロイン・主人公・人工知能生命」と全く立場が異なる三者の交流が軸となる。はずなのだが、それぞれのバックボーンの隔絶の描写が思いのほか弱くて、何かしらなあなあのうちに仲良くなってしまうのが非常に惜しい。この三者は、生まれからして全く異なる価値観を持ち、分かり合える余地はほぼ無いという前提が重要だと思うのだが。良くも悪くもラノベ的SF観から逸脱しなかったとも言える。やたら友好的なAIというアイデアは、どんでん返しとしては面白かった。ただあれだけオープンな性格なのに、世界に全く知られていないというのはちょっと無理があるような。


 メカ描写・サイバースペースの描写も悪くないが、過去の作品からの引用の域を出ていない。特にラストのモチーフは「王立宇宙軍」のオマージュだと思うのだが、描写の間抜けさから原作超え出来ていないのが気になった。あんなデカブツ、数メートルのムカデの頭をヘッドショットするのに比べれば楽勝だろうに。


 あと男性陣の歌唱力が微妙に気になった……。あれは難易度高すぎだろう。


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